Interview | THE DO DO DO’s(後編)

Interview | THE DO DO DO’s(後編)

THE DO DO DO’s

Member ヒノ・ヨーコ(Vo/G) クハラディ・クハラダ(Vo/G) アカリンゴスター(Dr)
Interview/Text  Ayumi Tsubouchi

90年代への憧れ、めちゃくちゃある!

⏤⏤これまでにCDは2枚出ていますが、「THE DO DO DO’sの不時着」は結成初期、「Hold me baby,kiss!kiss!kiss!」は活休中にリリースしていたんですね。

ヒノ はい。まずは何か出そうって出したのが「THE DO DO DO’sの不時着」。リリースは2023年の9月頃だったかな。1曲目の「THE DO DO DO’sの不時着」は、、、(笑)。

⏤⏤芝居仕立ての。

ヒノ そう(笑)。レコーディングに行ったらクハラがいきなり「こういうのをやりたくて」って言ってきて。

アカリンゴスター 聞いてないよ、みたいな(笑)。

ヒノ フリー音源を探したね。

アカリンゴスター どっかーん!とか、効果音を探して。

クハラディ N’夙川BOYS(以下夙川BOYS)のアルバムにああいう感じがあって。ガチャガチャしたのが好きだったからやってみたくて。今また改めてこれを聴くとひどいのがめちゃくちゃ良いな(笑)。

⏤⏤バンドプロフィールの「Sgt.Pepper’s星から来た」という設定も?

ヒノ それもクハラが急に(笑)。

アカリンゴスター 最初は「これは何と読むんですか?」から始まるという。で、「あ、そうなんですね。了解です!」って(笑)。誕生日にツイッター(X)投稿する時も1万足す設定とかね。1万19歳!

クハラディ 聖飢魔IIスタイルです(笑)。

アカリンゴスター 「金がねえ」は一発録りだったね。パッとやって、「はい、OK」で。

ヒノ ものすごい速さで終わりました。この前新曲のレコーディングをしたから「Hold me baby,kiss!kiss!kiss!」の時の記憶がないな。

クハラディ 僕も全然記憶がない、、、だけど、「THE DO DO DO’sの不時着」よりベースレスっぽさを強めに出したいという感じのギターフレーズを考えたりはした作品だったかな。

ヒノ 音作りは模索に次ぐ模索だね。最初からずっと。

アカリンゴスター 今も模索中。

ヒノ だからずっと進化し続けられていると思う。ベースレスバンドのうちらの正解を追い求めてね。すごい速さで録ったね。

アカリンゴスター 3日? 5日??

⏤⏤やっぱり音の面でも90年代への憧れは強くありますか。

クハラディ めちゃくちゃありますね。

ヒノ もろに!

クハラディ ちょっと前の音というのがすごく好きで。

アカリンゴスター キレイすぎない音質がいいね。

ヒノ ギターのチャカチャカした感じとか。今使っているギターもちょっとおもちゃっぽい感じの音があえていいなって。

クハラディ 僕のは完全にジャック・ホワイトが使っているというので憧れで弾いているEastwoodのギターです。

ヒノ 最初はギター2本に歪みを出していたんですけど、もう少しキラキラさせたいと思って自分のギターにビッグマフを使ったり、最近はリバーブをもっとかけたりして音作りしているところです。

⏤⏤毎回ライヴへ行くと音の移り変わりが楽しめますね。

ヒノ 本当に毎回少しずつ違うんですよ。

アカリンゴスター 同じという日はないね。

ヒノ 自分がすごく印象に残っているのは、クハラがキングブラザーズ(以下キンブラ)と対バンした時にケイゾウさん(Vo/G)に音作りのアドバイスをもらおうとして言われたことなんですよ。「結局はそのバンドがそのバンドの音を作っていくしかないんだよ」って。本当にそうだよなって。まだまだだけど、そういう意味では最近やっとオリジナリティが出せるようになってきたかも、、、と自分なりに感じる瞬間があって。低音がないからって低音のパートを埋めれば良いというものでもないしね。ベースレスが個性だから。

クハラディ ベースがいないということが面白くてやっているからね。

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