Interview | THE DO DO DO’s(後編)

Interview | THE DO DO DO’s(後編)

THE DO’sは「何かやろう」のバンド

⏤⏤クハラさんが歌詞を書く時って映画や小説、、、何かしらの影響はありますか?

クハラディ いや、ほぼ直感です(笑)。映画を観るようになったのは最近のことで。自分の曲で歌詞をちゃんと考えたことって過去にほぼないんですよ。曲ができたらまあ適当に言葉を載せて(笑)。

ヒノ クハラの不思議なところは、そういうところなんですよ。めっちゃ適当、、、でもめっちゃちゃんとしているっていうか。人に見せるものって凝りすぎちゃうことの方が多いじゃないですか。でも、そういう部分がすごく吹っ切れていて。歌詞もそう。バンド運営もそう。

⏤⏤適当そうでいてちゃんと的は突いていると。

アカリンゴスター センスですよね。同じことをやろうとしても私たちにはできない。

ヒノ だからみんながやっていそうな感じがありつつもやってなさそうな音楽というのを作れているのかなって。

⏤⏤クハラさんのそういうバランス感覚やセンスはどうやって培われたのだと思います?

ヒノ 人間性だよ。

⏤⏤幼少期からの環境が何かしら影響しているとか?

クハラディ うーむ、、、自分は一人っ子で内向的な子だったから、確かに人と何かを共有するより自分の世界に入りやすかったのかも。

ヒノ 自分もクハラも千葉の田舎出身なんですよ。最近都内でライヴするようになって都内で生まれ育った友だちと話す機会が増えたことで感じるのは、いつも人の目もセンスのいいものもたくさんある都内と違って、うちらの地元は人もいないし、モノもないという環境だったんだってこと。だからうちらは自分が動かない限りは何も手に入らないし、人とも繋がれないというか。

⏤⏤都市とは違って物理的にも空間的にも余白が多い分、想像力が逞しくなるみたいなところもあるのでは。

クハラディ まあ、田んぼしかないし。

アカリンゴスター 星が綺麗とか(笑)。

ヒノ クハラの行動力にそういうものを感じるんですよ。地元ではそのままそこに残る人も多いから、何かやりたければ自分が動かないと何も始まらない。

⏤⏤あー、曲にもありましたね

ヒノ ありましたっけ?

⏤⏤「もっともっと!」とか。

全員 あー!!!

ヒノ やっぱりクハラの根底にあるんだよ。

クハラ もはや意識すらしていなかった(笑)。根底にあるから自然と作れちゃったんだ。

ヒノ クハラは行動力の鬼だもん。THE DO’sだって、「何かやろう!」ってバンドじゃない? 何かやろう! やりたい! どんどん新しいことをやってこう!

⏤⏤えっ、、、だからTHE DO DO DO’sというバンド名なんですか?

ヒノ 、、、だと思っていました(笑)。

⏤⏤そうなんだ! “やりたい! やる! もっとやろう!!!”。いいですね!!!

ヒノ 何かやろうって話が出ても、「いや、それは、、、」ってクハラは絶対言わないじゃん。チャレンジしてみようって。

⏤⏤バンド名の由来、クハラさん的には何か思惑があったんですか?

ヒノ 今のさ、伏線回収だったよね(笑)。

クハラディ いや、それが、特に何も考えていなくて(笑)。ロックンロール好きだから、ザ何々ズにしたかったくらいで。単純に見た目の字面と語感かな。サーキットに出た時に「このバンド面白そう!」と感じてもらえるような、変な名前にしたかったんですよ。この前も「バカっぽくていいね」って言われたばかりで。

ヒノ ヒノは「THE DO DO’sでいいじゃない?」って言ったんですけど、「いや、DOは3つで」って言っていたよね。

クハラディ 語感的にな。

ヒノ その後にTHE DO DO’sというバンドを見つけたんですけど、確かに結構いるんですよ。でも、THE DO DO DO’sは本当にいなかった。そこはやっぱりクハラさんの勘が効いているというかね(笑)。やっぱり適当そうでいいところを突いているんですよね。面白いよ!

INTERVIEWカテゴリの最新記事