RINDA&MARYA
Member RINDA(Vo/Metal-Perc) MARYA(Vo/G/Harp)
Interview/Text Ayumi Tsubouchi
Candy、、、この言葉に確実に何か感じてる!
⏤ RINDA&MARYA参加のコンピ『NU PSYCHIC TEEN SOUNDS!』と7インチ「EVERYBODY’S HAPPY NOWADAYS」をVAMP! SHOPでお取り扱いさせてもらいましたが、バズコックスのカヴァーがめちゃくちゃ良いですね。元々やっていたんですか? RINDA&MARYAでThe Cureカヴァーもやっていますよね。ザ・キュアーやザ・ラーズ、、、70〜80年代のUKロックとの相性の良さを感じます。
VAMP! SHOPでのお取り扱い、ありがとうございます!
「Everybody’s Happy Nowadays」は俺もRINDAも前から大好きだった曲なんで、せっかくだからライヴで演奏しまくれるようにしたかったんですよね。音源ではベースラインとメインリフを分けて録音したのですが、ライヴでは無理やり俺ひとりで弾いてます。
夙川BOYSでもカヴァー曲が何曲かありました。ベストアルバムに収録したのですが、ザ・キュアーの「Boys Don’t Cry」カヴァーを英語でやってまして。ただ、あまり演奏することがなかったので、、、最近になりRINDA&MARYAで今から演奏していこうかとなりました。RINDA&MARYAのライヴでは日本語バージョンに変えてガンガンやってます。ザ・ラーズ、、、いいですね。そのうちトライしたいです! 「Boys Don’t Cry」は日本語バージョンでできたら音源化しようと思ってます。
⏤7インチに収録されたオリジナル曲でヒーローモノの「Candy Superman」。ついついシュビドゥッを⼀緒に⼝ずさんでしまう曲ですが、<Candy>と<Superman>の言葉の掛け合わせが⾯⽩いなって。どういう着想があったのでしょうか。そういえば、夙川BOYS時代には<Candy>と<People>で「Candy People」という曲名も。マーヤさんの中で<Candy>というワードに何かしらの思いがあります?
<Candy>という言葉には確実に何かしら感じてますね、、、。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Candy Says」やジーザス&メリーチェインの「Psychocandy」 、、、など惹かれる言葉です! 響きが好きなのかもしれません。
あとは、、、RINDA&MARYAが敬愛するDavidtio(ダビデチオ)というバンドの「CANDY’S BOOGIE」という最高に素敵な曲がありまして、あんな曲を作れるようになりたいなと嫉妬してます。
ミシシッピ・ジョン・ハートさんというブルースマンの曲「Candy Man」がすごく好きで、「Candy Superman」は敬意を込めたオマージュ曲のつもりです。ハンマービート風でロックンロールに仕上げました。
歌詞については最初に“シュビドゥ”っていうサビが出てきて、なんとなくヒーローモノを連想しました。<Candy>の勝手な解釈ですが、未熟というイメージがありまして、あんな歌詞の世界観になりましたね。
「Candy People」は夙川BOYSで1番好きな曲かもしれません。原付でスタジオに向かう道中に曲ができて、急いでスタジオでふたりに構成を説明してRINDAに歌詞を教えて、とにかく録音してみるからいくで〜と演奏して、途中の間奏でRINDAがサビを入り間違えて「あちゃ、、、」となり、とにかく聴いてみようとなり再生しました。「Candy People」が完成した瞬間でしたね。RINDAが間違えたことにより、俺に降りてきた曲が完成したんですよね。こんな奇跡みたいな作曲はもうないと思うので、この曲への思い入れは凄くあります。夙川BOYSを象徴する代表曲のひとつですね。
⏤同じようにワードに対するマーヤさんの考えや思いを聞いてみたいのが”愛”です。誰にとっても⼤事に感じる⾔葉ではあるのですが、何しろRINDA&MARYAの初⾳源の1曲⽬が「愛と誠」ですし、さらに夙川時代にマーヤLOVE と名乗っていましたし。曲や⾔葉、⾏動にはいつも愛が溢れまくっているマーヤさんに対する私の印象が“愛の人”という感じなんですよ。
そもそも愛のない空っぽのコンピューターみたいな人間で、たくさんの人を裏切り傷つけ続け生きてきてしまいました。同じ過ちを繰り返したくないので追い求めていきたいテーマではあります。その旅の途中ではありますが、愛を感じられるような言動が見受けられたりしたのならば 、あぁ、、、良かった、、、ちっとは成長できたのかな、、、とは思いますが、マシーンみたいに残酷にもなれちゃうので、相手のことを考えようとする気持ちを持つ、そんな自分ではありたいですね。
これからも音楽活動を通じて愛の真理に近づきたいなとは思ってます。
「愛と誠」って曲についてはですね、、、ありがたいことに厳しい指摘を直接言われることが多いので、カミナリに打たれたような衝撃が走ることが多々あります。
それは愛のムチであり、その人の正義だと受け止めて自分の正義と擦り合わせることができればあらゆる困難も乗り越えられる。そんな可能性があると信じたいよねって曲です。愛を持って厳しい言葉をくれたみんなに対して「ちゃんと響いてるよ」とロックンロール伝いの返答でもあります。
マーヤLOVEは自分への戒めということもあるんでしょうが、カート・コバーンをとても好きなのでいつでも近くに感じていたいと思いまして、「1番側にいた人って、、、?」と考えたら「コートニー・ラヴかな?」と思い、彼女のLOVEを拝借した、、、という説もあります。