答えは必ず自分の中にある! そうありたい!
⏤ところで! 今回のCHICKS RIOT!は2バンドともベースレスバンドということでぜひお聞きしてみたいのが、ベースレス編成でバンドをやる⾯⽩さ、難しさについてです。
パッと見た時になんかカッコいい、、、というのはありますよね。トラッシュ感も出ますし、ブルースの歴史を調べるとシカゴブルースにベースレスバンドの起源があるという記事を見かけて読んだことがあるのですが、ベースレスを探求する意味では興味深い情報ですよね… 。ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンやハウンド・ドッグ・テイラー、、、なども参考にしてみてはいかがでしょうか。
難しさは、、、ただでさえギター2本は難しいのでベースがいない分、音作りはちょっと工夫がいると思います。バンドがどんなことをしたいかにもよりますが、、、ベースがいるバンドよりは注意深く各楽器の音量帯域や音質のバランスを整えるセンスが必要かもしれませんね。何も考えんとやってうまくいってるパターンは少ないんじゃないですかね。
それと、長年ベースレスでやってると作曲する時に頭の中でベースの音がまったく鳴らなくなりました。人によるとは思いますが、、、取り返しがつかなさすぎて、それに気づいた時はなんかすごく面白かったです。
⏤RINDAさんの⼥性ヴォーカルが⼊ることでの歌詞を作る時の⾯⽩さ、難しさについてはどうです? 夙川BOYS時代には「全⼒⼥⼦」という曲もありましたね!
女性が歌っているバンドじゃないと出せない魅力っていうのは確実にありますし、RINDAが歌う曲を作るというのにとても興味を持ちました。歌詞を作る時テーマを依頼されたりとか、そうしようと決めた場合は女性になった気持ちで歌詞の世界観を膨らませますが、正直無理はありましたね。
基本はツインヴォーカルを主体にやっていきたかったので、俺が歌おうがRINDAが歌おうがどっちでも大丈夫なテーマになるようにはしてるかもしれません。言葉遣いを変えたりぐらいの工夫はしますかね。
夙川BOYSでの話になりますが、「物語はちと?不安定」という曲の歌詞で、俺のパートに“それでも君は好き?”みたいなところがあり、DMBQの増子さんにレコーディングしてもらってたんですが、自分で書いたのにどうしても恥ずかしくて現場にいるみんなで笑ってしまい、なかなか歌を録音できなくて「ごめんなさい」って言って何回もやり直した記憶がありますね。
「頑張れ!」ってみんなが半笑いで応援してくれるから余計恥ずかしくなり、失敗し続けましたね。ケタケタ笑って楽しかった思い出です。なので、女性のヴォーカリストやメンバーがいるバンドはひょっとしたら男性メンバー側が試される瞬間も歌詞に限らず多々あるのかもしれませんよね。
⏤「I’M WAITING FOR THE SUN」の中で”答えはきっと⾃分の中にある”と歌われるところにいつも深く頷かされます。マーヤさんがバンドや⾳楽制作などで壁にぶち当たった時にいつも⽴ち返る場所やレコードはありますか?
大抵はアイデア一発勝負なんで先に進まない時って何かあるんですよね。日々素晴らしい音楽に出会えるようにアンテナは張ってますし、過去に好きになったアーティストは常々聴き続けいつでも立ち返ってます。
ラッキーなことに素晴らしい後輩や先輩との出会いもバシバシあるので、刺激だらけでブレないよう気をつけてます。とにかく、なかなか進まない時には必要な知識を得たり刺激を受けたりして可能性を探り、パズルのピースがハマる、その時をずっと待ってます。
余談ですが。前にKING BROTHERSでロリータ18号と対バンした時、本番までの時間に楽屋でマサヨさんにちょっとした相談をしたことがあり、どんな内容だったかはハッキリ覚えてないんですが、、、「バンド活動で迷った時、最終の落としどころはどうしてますか?」というような質問だったと思うんですが、即答で「自分じゃね?」って言われたんです。めっちゃカッコいい人だなと痺れました。
答えは必ず自分の中にある! そうありたいですよね。