Interview | RINDA&MARYA(後編)

Interview | RINDA&MARYA(後編)

illustration by SANEYUKI MATSUMOTO

我々もDo Do Doな野望だらけ!

⏤RINDA&MARYAはロックンロールをやっているという意味でも、ベースレス編成で活動しているという意味でも、夙川BOYS の延⻑線上にあるバンドだと思います。前回VAMP!で取材をした際にマーヤさんは「ギター1本しか鳴ってなくても バスドラを踏まなくても アカペラだろうと 素敵な⾳楽は⽣まれる!」と、そしてアンバランスなカッコ良さについてお話ししてくれていました。今 RINDA&MARYA でその感覚をさらに強く感じているんですが、ご⾃⾝としてはどうですか? 

間違いなくRINDA&MARYAは夙川BOYSの延長線上にあります。これからも「ギター1本しか鳴ってなくても バスドラを踏まなくても アカペラだろうと素敵な⾳楽は⽣まれる!」と信じてやっていきたいと思ってますし、このコアが変わることなど決してないでしょう。 

あの時にやれなかった演奏の説得力を鍛えるということも重要ですし、海外にもツアー行きたい。さらにハチャメチャな発想でライヴして、作曲してヒット曲も生みたい、、、など、身体はボロボロですが、我々もDo Do Doな野望だらけです。

そんで アンバランスかもしれませんが、素敵な音を新たな世代のロックンローラーたちが生み出し続けてます。みんながもっとライヴハウスに来てロックンロールに興奮してほしいですね。まだまだ鳴り響いてるんだよ。

⏤もっと⾔うと、本質的なロックンロールを⽬指している印象を以前にも増して受けます。楽器の編成もライヴをやる場所も<演者とフロアの関係>も”こうでなくては”、、、を蹴⾶ばすというか、既成概念や形態を超えたロックンロールというんでしょうか。最近のRINDA&MARYA の活動からもそんな雰囲気を勝⼿にビシバシと感じているのですが、その辺りで感じること、考えていることはありますか? 

そんなに大袈裟には考えてませんが、、、とにかくやりたいことをやりたい人とやりたい。今我々が置かれた状況や状態に対してのベストを手探りでRINDAと話し合いながら、まだ誰もやったことがない表現ができるように進化していきたいですね 。

RINDAが病気して、しばらく活動休止した時期もありました。何度か絶望しかけましたが、、、RINDAもロックンロールやりたいと言ってくれたし、我々にまだやれることが残ってる間は諦めることなく、仲間たちと一緒に楽しくロックンロールでひっくり返してやりたいすね。

2016年夏頃、RINDA&MARYAをやりだした時はギター2本+メタルパーカッション(ブリキの桶)+アンプから音を出す打ち込みドラムという編成で活動を開始しました。しかし打ち込みのビートでは自分たちの曲がライヴであまり躍動することがなかったんです。かなり苦しみ、1年ぐらいがんばりましたが、やはり自分たちはバンドサウンドじゃないとダメかもしれない、、、それでサポートドラマーを探そうとなり、3ピースのバンド編成に変化していきました 。

2020年頃RINDAがギターを弾けなくなったりもしたので、歌とブルースハープ、メタルパーカッション(ベランダにあったブリキのゴミ箱)を担当することになり、今現在ではギター1本+メタパ+ドラムの3ピースで活動してます。これは退化ではなく、生物学上での進化だと捉えてます。

RINDA&MARYAで活動する中で地元西宮や大阪で自主企画をちょくちょく開催したりするようになりました。キャパ30〜80人ぐらいで満席になる小さいながらも魅力的なカフェやバーであったり、時には練習スタジオなんかで生音でのライヴを不定期ではありますが企画してます 。素晴らしいバンドやアーティストたちにお誘いして開催してるんで、タイミングがあったら西宮にぜひ遊びに来てください! 

 KING BROTHERSではかなり生音でライヴをすることがあるので慣れてはきましたが、お客さんとの距離感であったり、バンド演奏の誤魔化しがきかない感じとか生音ライヴは鍛えられるんですよね。KING BROTHERSは結構デカい音のままやるのでほぼ変わりはないのですが、RINDA&MARYAではかなり音量を絞って3ピースのまま、ほぼアコースティックで演奏するライヴも増えたんですね。試行錯誤しながらトライし続けた結果、小音量でのライヴだろうと自分たちのロックンロールをしっかり表現して伝えることができる!という自信を持てました。本質的なロックンロールを目指してる印象を受けたと感じていただけたのだとしたら、、、このことと何か関係があるかもしれませんね。

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