—-昨年リリースされたアルバム『Cleopower』について教えてもらえますか? ロックンロールにガレージにパンクロック、それからライオットガールを含めたガールロック…と、私の好きなサウンドがたくさん入っているんですよ。
「そうなのよ! このアルバムは過去の作品とはちょっと異なる作風になっているわ。音楽性としてはガレージとパンクロックにサーフっぽい部分もチラッとあるのだけど、90年代のオルタナティヴロック・シーンからの影響も感じさせる仕上がりだし、歌詞についてはステレオタイプなものをぶち壊したり、女性を元気付けることへ焦点を当てているからね。例えば、収録曲のひとつ、「Witches Are Back」は70年代のイタリアで起きたフェミニスト・ムーヴメントで使われていたスローガンを英訳したものなのよ」
—-“女性を元気付ける”…ところで言うと、同作収録曲「Forty」のミュージック・ビデオはそういった内容の映像になっていますよね。クールですね!
「ありがとう! このミュージック・ビデオを作ったディレクターも女性なのよ。Ivana Smudiaという人なのだけど、私たちの友人やファンを魅了させる、このアイディアを持っててきてくれたのは彼女で、制作にとても尽力してくれたの。オリジナリティもあるし、それでいて面白みのある作品になったと思っているわ!
今回の収録曲は、女性たちや女の子たちならこういう風にすべき!とされている行動や常套句を、曲名としてずらっと並べてみたのよ。つまり、女性が自分の人生を歩んでいく際に、例えば、10代なら、20代なら、30代なら…「こういう風に考えるべき」「こんなことをやるべき」「こんな風に振る舞うべき」と思われていることって多々あるじゃない? そういったことを言っているの。どんな女性、どんな女の子も、私たちが何を言っているか、理解している。だからね、まるで陰謀のようなその構造なんかぶっ壊しちゃって、何があっても、そして年齢に左右されず、自分自身のアティチュードのまま、野心のまま、ぜひ突き進んでいってほしいと思っているの。このアルバムは、女性、あるいは女の子が自分自身の人生の支配権を取り戻すべく奮い立たせるための、新たなツールってところよ。この曲のリリックを以下に掲載しておくわね。
Here’s thelyrics:
when i wasa baby, they said
be cute, bekind, they said
spreadgoodness, spread love
if you wantto be a good girl
when i wasa girl, they said
you’regaining weight, they said
don’t wasteyour time, they said
and neverswear to hell
C’MON GIRLS!
Gotta get over! hu-hu
turn thecleo-power on! hu-hu
Gotta take over! hu-hu
and shapethe world at your own image
when i wasa teen, they said
there’s anew game you have to play
be asinner, be a saint
shape yourbody in the right way
now that i’m forty, they say
game over,it’s over, they say
stay athome, look after yourself
hurry upbefore it’s too late
C’MON GIRLS!
Gotta getover! hu-hu
turn theclit-power on! hu-hu
Gotta takeover! hu-hu
and shapethe world at your own image
you see meas you want to see me
shape theworld at your image
you see meas you want to see me
shape theworld at your own image
—-自分たち自身をフェミニストだと思いますか? また、“ライオットガール”への関心についてはどうです?
「私たちは、バンドとしても、以前から比べると、間違いなく、ますますフェミニストになっているわ。“ライオットガール”についてのあれこれや文化的価値を再確認しているつもりだし、そのムーヴメントに関連する取り組みに携わっているメンバーも中にはいるのよ」
—-来日するに当たって今どんな心境ですか? 日本へ来るのは初めて?
「とっても興奮しているわ!!! メンバーのうちのふたりは休暇でもうそちらにいて、あなたのマジカルな国にすっかり惚れ込んでいる様子だったわ。東京は地球上で一番クールな街よ! その上さらにメンバー全員が日本食に目がないのよ!」
—-日本で何をしたいですか?
「とにかく、楽しみたいわ! 思いっきりロックンロールして、たくさんの人たちと会ったり、日本の美しいものとか、クールなものを、しっかりとこの目に焼き付けるわ! あとはとにかく食べるわ!!!」
—-VAMP!読者に何かメッセージはありますか?
「ドウモアリガトウ! CHICKS RIOT!では“クレオパワー”満載のロックンロールをやるから楽しみにしておいてね。イタリアのエモい女性4人が、いよいよそこへ乗り込むわよ!」
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