Interview | THE LET’S GO’s③ – 私たちがレッツゴーズです⚡︎ワン、ツー、ツリー、フォー!

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THE LET’S GO’s LET’S BOMB Interview ③
『平凡チェリー』を読み解く:
メンバーのぶっちゃけトーク(1)

今のレッツゴーズから聞きたい話はいっぱい。うん、それなら収録曲を軸にフリートーク・スタイルでお話を聞いちゃえ…ということで、レッツスタート! 面白い話が次々と飛び出しますよ。

Track01.「平凡チェリー」

――しょっぱなから衝撃でした。「おいおい パッとしないエブリディ〜」って歌うガールバンドがこれまでにいたかなって。

サクラ (笑)「私、天才!」って思いながら歌詞を書いていましたよ。

――1曲目から目の覚めるような、忘れていた感覚を呼び起こされるような、パンチの効いたナンバー。大人が“忘れているエブリディ”な感覚ですよ、ほんと…ちょっと日本語がおかしいけれど。

全員 あははは。

サクラ これは新作収録曲の中でも最後にできたものなんですよ。レコーディング2日前くらいだったかな。これまで曲作りの経験はなくはないんですけど、やっぱりギターがないと難しいんですよ。だからココさんがいると瞬時にギターを弾いてくれるからメロディもポンポン出てきちゃって。そんな感じで生まれた曲ですね。あの日が懐かしい。

ココ 「フーフフフフン♪」ってやっていたよね。

サクラ 「オ〜、イエ〜っ!」って鼻歌歌いながら何日か過ぎていったので、「ココさん、サビ部分考えてきてよー」って話していたけど、自分でメロディ浮かんだのでココさんに送ったら「いいじゃん!」って。ココさんがさらにCメロを付けてくれて…っていう感じで完成しました。

――おお。

サクラ 歌詞は自分が付けたいと思っていて、大学の授業中に書いたんです(笑)。自分にしか書けない、そしてリード曲になるようなものって何かないかなって考えながら。「今の私の武器って何?」…新しいってことだ。バンドも、ベースも、少し前に始めたばかり。いきなり生活が変わった、この衝動だ!って。そして、ふと「じゃあ、前の私って何だったんだろう?」って思い巡らせた時に出てきたのが、“平凡”っていうワード。「平凡がやだ」「平凡がやだ」って、なぜかバンドをやる前からずっと言っていたんですよ。それで“平凡”。 “チェリー”は“サクラ”ってことですね。だから“平凡チェリー”っていうタイトルが決まって。あとはダーッとすんなりと書けました。

――曲名が決まると、曲はほぼできたようなもの…やっぱりそういうことなのですかね。

サクラ あれ? そのフレーズ、どこかで聞いたことがあるな(笑)。

全員 あはははは。

――父上語録として有名ですけれど(笑)。

サクラ あははは! そうなんですかねえ(笑)。

――今内心ビックリしながらお話を聞いていたのだけど。

サクラ そことは結びつけて考えていなかったけどねえ、えへへ。一番考えたのは、覚えやすいことですね。みんなが言いやすくて、変な言葉…響きの変わった、でもちょっと洒落っ気のあるワード。そして、みんなが「ヘイっ!」って一緒に言える、決まり文句が欲しくて、これがでてきたんですね。あとは昔の自分への問いかけとか、みんなで歌う曲というイメージもあったから、誰もが少しでも共感できるような曲にっていう感じで作りました。

――今のお話を聞いて、意外と個人的視野の中で作られていたことに逆に驚いたのですが、この曲には息苦しい今の世の中に届いてほしいメッセージがあると思っていて。

サクラ ふんがっ!

――特に、10代の女の子! みんな、この曲を聴いて!って叫びたい気持ちでいっぱいです。このメッセージが心に届いたら目覚めてほしい。気づいてほしい。ティーンの子たちのところへ、どうかこの曲が届いてほしいなーって。

サクラ そうそうそう、それっ! バンドでも、バンドじゃなくても、楽しい世界が待っているよ!って言いたい。

――そうそう! 社会へ向けて放たれた爆弾。そんな曲だなって感じました。

サクラ そうなんですよ!!! そういう感じです。わあ、ちゃんと届いていてよかった!

マリコマリコ  「平凡チェリー」、レコーディングはスムーズにいったね。演奏も、歌も。一番練習量少ないのにね。

サクラ 不思議だね。この曲は簡単なんですよ。特にベースがね。

ココ この曲は全部が簡単だね。自分が考えているから演奏できるフレーズでしか作らないし(笑)。

サクラ 曲はベースラインも全部、ココさんがフレーズを付けてくれるんですよ。

マリコマリコ  ドラムは簡単ではないけど、難しくはないって感じだね。

サクラ だってこれ、Aメロ開放のEコードだから。リズムだけ頑張れば、押さえるところもない(笑)。

――10代女子、この曲をコピーしてステージに立つんだ!

マリコマリコ  それ、私もすごく思う!

サクラ ぜひコピーしてください。私が演奏できているんだから君にもできる。ぜひどうぞ!

マリコマリコ  初心者に向いていると思う!

ココ そういう存在でありたい!

Track02.「怪獣レッツゴーズ」

サクラ これ、ココさんから歌詞が送られてきた時、めっちゃ嬉しかった!

ココ スタジオでよくライヴの告知動画を撮っているんですけど、いつもテンションが高いから私たちって怪獣みたいだねって言い合っていたことがあって。「…怪獣?」って(笑)。とにかくシンプルで、ラモーンズの「電撃バップ」みたいな、私たちのテーマソングになるような、それでいてめちゃくちゃシンプルで、すごく短い曲が欲しくて作りました。

サクラ 感動しました! 発想すげえ!って。

マリコマリコ  歌詞が全部「〜ぜ」で歌っているのがいいね。

サクラ 「動くぜ!」「歌うぜ!」って。

マリコマリコ 全員でこんなにラフに歌うってガールバンド、今なかなかいないだろうなって(笑)。

――確かに。

ココ この3人になって目指していたのはドナス(THE DONNAS)なんですよ。ラモーンズ大好きみたいなスタイルの、1stアルバム。「平凡チェリー」の出だしの掛け声は、あのドナスのイメージですね。

――ほんとだ!

ココ そう!

――ドナスって徐々にヘヴィになっていったけど、初期のシンプルでスカスカな感じ、特に良かったですね。

ココ 「怪獣レッツゴーズ」もまさにそうで。日本版ドナスみたいな感覚で作ったところがありますね。

サクラ この曲大好き! ライヴで絶対にやるもんね。MVも作ったしね。

マリコマリコ MV撮影! 朝4時から12時間かけて撮ったね。

サクラ すごく楽しかった!

――インパクトも強烈で最高。PV撮影での思い出やドラマなど、何かありますか?

マリコマリコ いろんな場所でゲリラ的に撮ったんですよ。

サクラ 私は渋谷のスクランブル交差点で。「(信号が)青になったー!」って撮影していたら、通行人のみんなに撮られるっていう(笑)。

マリコマリコ  直前に調べておいて(青が点灯している)42秒の間に撮影して。

――スクランブル交差点は日常的に何かが起こる場所ではあるけど、PV撮影時には混乱はなかったですか?

サクラ 撮影していたのは私だけだったんですよ。私ひとり。

マリコマリコ  みんな避けて通ってくれていたんでしょう?

サクラ みんな避けていたね。時々「ヘーーーイっ!」って声をかけられたりして。

ココ 一瞬で終わるけど、MVには案外ストーリーがちゃんとあって。たとえば、マリコが東京タワー、サクラちゃんは渋谷のスクランブル交差点、私はアメ横で演奏しているんですよ。

サクラ どこも日本の観光地。

ココ よく観ると、一瞬そのシーンがあるんです。2番の歌詞では「キミのハートを大火事にしたい」って歌うところで私が火を吹くと、ロックの電波が街中に広がって、最終的には音符になって空から降り注ぐという展開になっているんですね。そこで私たち3人が演奏をしていて。私はそのシーンがすごく好きですね。

サクラ 最終的に火が音符になるなんてステキ。

ココ ロックで吹いた火が最終的にみんなをハッピーにするというストーリー。自分が一番グッときています。みなさん、観てください!

サクラ みんな! 10万回観てください!

全員 ゲラゲラゲラ。

Track 03.「トラベリングガール」

サクラ 3年前にアメリカへひとり旅した時の曲ですね。「トラベリングガール」っていうタイトルの曲は、最初からイメージもすべてあって。ある日「ボストンバッグを提げてひとり旅をしているような曲だ」ってココさんに伝えたら、数時間後にLINEでメロディが送られてきたんですよ(笑)。私がイメージしていたメロディそのまま! そこに歌詞を付けて完成しました。

ココ イメージを聞かせてもらって、すぐにビビビッときたんですよ。

サクラ アメリカツアーでも「トラベリングガール」好きっていう人が多くて嬉しかったです。日本語の歌詞なのに。やっぱりアメリカへの思いが伝わったのかな〜みたいな。

ココ いい曲だよね。

マリコマリコ  演奏していて一番気持ちいい! レコーディングは一番大変だったけど(笑)。

サクラ 大変だったよね〜!

マリコマリコ  レコーディング前にやっていた速いテンポで練習を積んでいたんですけど、「その速さは渋谷であって、アメリカではない」って言われて(笑)。「ええっ、渋谷とか、アメリカとか、先に言ってよ…」って。

全員 わははは。

マリコマリコ  先にわかっていたら練習してきたのにーと心の中で思いながら…。

サクラ 結果的には完璧なリズムを刻んでいただきました!

マリコマリコ  一番大変でした…途中でくじけそうになったし。テンポ決めは録音前にちゃんとやろうと思いました。

サクラ 最終的には歌に合わせてテンポを定めていったんだよね。私がみんなのイメージするようなテンポで歌って、それに合わせていって。

マリコマリコ  その時の苦労があったから、今ライヴで一番気持ちの良い曲になったのだと思う。そんな曲です。

ココ こういうタイプの曲ってやってみたかったんですよね。

全員 おー!

サクラ 確かにないよね!

ココ カントリーとか、そういう曲はこれまでなかったから。

――大地を感じさせる曲だよね。

ココ そう!

サクラ 歌も一発目のテイクをそのまま使いました。本番前の練習で最後まで歌ったら「今の良かったよ」ってみんなが言ってくれて。本番テイクではなくて、結局その1テイク目を起用した…そんなエピソードもありました。

Track04.「革のブーツ」

サクラ 前半は私が多いね。この曲は私の処女作です。私と私の母は松江(島根)にいる祖母のことを“お母さん”って呼んでいて、その“お母さん”が世界一のおにぎりを作るんですけど、それを食べている時に「はっ!」と浮かびまして(笑)。

――…革のブーツを?

サクラ あ、メロディが浮かんだってことですね(笑)。冒頭の「革のブーツでターンして〜」っていうフレーズはその前から頭にあったんですけど、それ以降の展開を、おにぎり食べていた時に思いついて、手元にあったダンボールに殴り書きにして。すぐふたりにアカペラで吹き込んだデモを送ったんですよ。

マリコマリコ  そのデモがまためっちゃ面白くて(笑)。メロディの合間合間に「ここで静かになってえ〜」とか、「ここでソロ」「あっ、これくらいの長さでー」とか、途中でいちいちコメントが吹き込まれていたんですよ。一度メロディを全部歌ってくんないかな…通しで聴けないやん〜!って(笑)。

全員 わははは!

サクラ そうだね(笑)。ココさんのデモはもうベースラインも、コーラスも入っているし、すごくしっかり作られているから。

マリコマリコ  ココさんはアプリ使ってデモっぽいデモを作っているもんね。

サクラ 私そんなの知らないし(笑)。松江にいたから楽器もないし、まあいいやって(笑)。「革のブーツでターンして〜♪ バーン! 革のブーツで…バーンっ! はい、ここで静かに…」みたいなね。最後はこんな感じでって、「アーユーレディー? アーユーレディー? そこから…ジャーンっ!」って全部口でですよ! ウケる!!!(笑) で、この曲はショーに出て行く直前の自分やレッツゴーズをイメージしているんですよ。みんな、いつも赤のリップを塗るからね。あとは髪型をセットして、私は鏡の前でジャンプしたりするから…そういう風景を全部描写したっていう。やったるで!って曲です。

マリコマリコ  この曲の見せ場のひとつは、ココさんのギターソロだね!

全員 うん!!!

サクラ ほんとヤバいんすよ。

ココ 収録曲の中でも「革のブーツ」のギターソロは特にめちゃくちゃなんですけど、それが自分で気に入っていて。

マリコマリコ  エンジニアさんから「気が狂うようなエフェクターを持ってきたよ」って言われていたね(笑)。ええっ、気が狂うようなエフェクターって?って(笑)。

サクラ ウィーンウィーーーーンうろウロロロロ…ヴォーン!だよね。

全員 あははは。

サクラ バイクか?!みたいな。

ココ えへへ(笑)。

――この曲もそうだけど、アルバム全体を通して旅とか、人生という意味合いを含めたロードを感じますね。飛行機でひとっ飛びで移動していく感じではなくて、バイクをブンブン飛ばしたり、足を使って荒野をがしがし歩いていく…どっこい生きているレッツゴーズのドラマ…いや、生き様が音の向こうに見えるようですね。

サクラ すげえ!

――だから、何か夢がある!

ココ いい! 一番嬉しい!

サクラ おにぎりから生まれた曲が(笑)。

マリコマリコ  おにぎりから夢が生まれた!

サクラ おにぎりは夢だもんね!

全員 あははは。

Track05.「Wild Thing」

ココ 今のメンバーになって初めてできた曲ですね。とにかくサクラちゃんが簡単に弾ける曲を、ということで作りました。私とマリコのふたりでやっていた頃、“レッツゴーズー”でも一度だけやったような。

マリコマリコ  ミドルテンポの曲って叩いたことあるけど、ほとんど無理みたいなところがあって最初は苦心しました(笑)。でも、今となっては「Wild Thing」のような曲はレッツゴーズにとって武器になっているかなって。ライヴで演奏するとみんな必ず盛り上がってくれるから。勢いに圧倒されていたお客さんたちが、この曲を演奏することでちょっと正気に戻るみたいな(笑)。

サクラ 反面、私は演奏面では超キツイ曲です。暴れなきゃいけないから(笑)。

全員 わははは。

マリコマリコ  最初に作った音源にも収録されているしね。

ココ 歌詞あるけど、ほとんど意味がなくてイメージだけ。あとはリズム! そんな感じで作った曲ですね。個人的にすごく気に入っています。これまでにあまり作ったことのないタイプの曲かな。

サクラ 最近みんなこのポーズ(獣のポーズのような仕草をして)をやるよね。

マリコマリコ  ライヴで演奏すればするほど曲が成長するっていう実感を、この曲が示してくれたと思う。

サクラ この曲を初めて聴いた時、「超カッコいい!」と思ったけど、私がこれまで聴いてきた曲はとにかく速いんですよ。ラモーンズとか、ギターウルフもそうだけど。だからミドルの曲は聴いている人が飽きてしまうんじゃないかなと思って、私(ステージ上で)暴れ始めたんだけど(笑)、そうでもないんだよね。

マリコマリコ  逆だったね。ミドルの曲って「トラベリングガール」も含めて大事。

サクラ だから、私もう暴れなくてもいいのか?って思うこともある(笑)。

マリコマリコ  疲れるから嫌なんだろ(笑)。いつか腰や身体を壊したら、どっしりに変更して(笑)。

サクラ 体力的にキツいんすよ(笑)。ココさんが「ウァ〜イルド〜シィーング〜!」って(先ほどのポーズを取りながら)やるから。いつも「きゃーっ、ライヴで一番キツい曲がくる〜」と思いながら、「おっしゃ、やるぞ!」ってスイッチ入れてますよ(笑)。

マリコマリコ  ライヴで演奏する時、頭で「ワンっ、あっあっ! ツーっ、んあっあっ!」っていうフリがあるんですよね。最初はココさんだけが言っていたのに「楽しそう!」って私たちも同じように言い始めたら、それがライヴの名物みたいになってきていて(笑)。

サクラ なにそれ、やらせてよ!って。

全員 わははは。

ココ こうやってどんどん参加してくれるのがふたりのいいところ(笑)。お願いしてもいないのに積極的に参加してくれるから嬉しい!

マリコマリコ  「あれ? ここ、歌わなくてもいい部分だっけ?」って(笑)。

サクラ 「レッツゴー!」「フゥ〜っ!」とか、私勝手に言うし(笑)。レッツゴーズのライヴに来たら本当に絶対楽しいよ!

マリコマリコ  ライヴに来たらレッツゴーズの良さがよりわかると思う!

サクラ ノレるし、(自分を指して)変なのもいるし。あはは、笑えるね。

Track06.「Everyday People」

サクラ 世界の中でこれが一番好きな曲なんですよ。ジョーン・ジェットがカヴァーしていたから知った曲で。

――JJバージョンよね。

サクラ そうです! レッツゴーズへ入る1年くらい前の夏に、自宅で父上と初めてレコーディングをしたのがこの曲なんですよ。「Everyday Peopleは好きな曲だからやりたーい!」って、日曜日のお遊びみたいな感じで。「サクラ、ベースが簡単なんだよ」って、Gコードをバンバンバンって弾くだけだからって教えてもらって。先にベースを入れて、父上がジャッジャーンってギターを重ねてさらにリズムを入れて…最後に歌を入れるみたいな作業をして。これが人生初のレコーディングだったんです。今も残っていて、それをココさんに送ったんだよね?

ココ それがめっちゃ良くて! 泣いた(笑)。初期衝動そのものなんですよ。

サクラ めちゃくちゃなのにね。

ココ ピュアさ全開。

サクラ CHICKS RIOT!の時にやりたいってココさんが言ってくれて、私もぜひって。デモをココさんに送った時、「これ、どうですかね?」っていう意味で渡したものだったからね。アメリカツアーでもみんなノリノリでした。やっぱりみんな、この曲が好きなんですよ。だから、誇りです。私たち、こんなカヴァー持っているよって。

マリコマリコ  ウルフルズのケースケさんへ音源を送ったら「スライ(&ザ・ファミリー・ストーン)のカヴァーだよね、いいね!」って言ってもらえました。

サクラ 嬉しい!

――このカヴァーがあるということで、アルバムにも、バンドとしても幅が出るよね。

サクラ この曲は言葉がぎっちり詰まっていて、言葉遊びをしているような歌詞なんですよ。だから歌っていてすごく楽しいし、気持ちいいし。カラオケでもいつも歌います(笑)。大好き!

(…続く)

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